モチさん、もう後ないですよ

引きこもり、ネガティブ、ニート そして今

金沢おでんとカウンター

「ねぇ。おでん食べに行かない?!」

 

3連休の後の仕事休みのマザーが、

僕に言ってきた。

 

おでんか。

別にいいけど。

でも、何でおでん?

 

「お店のおでんが無性に食べたくなったんやよ。だから、早く用意して!行くよー。」

 

.....分かった。

 

マザーは、いつもこうだ。

自分の本能の赴くがままに生きている。

僕の意見なんておかまいなしに、さっさと決めて行動に移す。

僕は、そんなマザーに背中を押されて、半ばしぶしぶ、けどちょっとわくわくもしながら、後をついて行く。

 

目指すは

金沢おでんの名店のカウンター席。

 

お昼時を外したからか

混雑はひと段落した後のようで

マザーの希望通り、おでん鍋が一目で見渡せるカウンターの真ん中に案内された。

マザー曰く、特等席らしい。

 

座るやいなや

生ビールを注文して

大根

つみれ

じゃかいも

車麩

牛すじ‥と

下を向いて緊張している僕の横でぱぱぱーっと注文していく。

僕のために、氷入りの水も頼んでくれた。

 

駅にある店だからか

観光客も多いような‥

 

コの字型のカウンターに座ったお客様は煮えている長いおでん鍋を見ながらそれぞれ注文している

 

僕は例によって

どこを見ればいいのかわからずカチコチになる

 

ビールを飲んで

牛すじ(これには白味噌とネギがかけてありなかなか美味い)をつまんで

上機嫌のマザーの話しも上の空で

おでんをつまむ手が震えていたりする。

 

くそ。

落ち着け。

ふつうにしろ。

もう一人の自分が言っているが実際は

挙動不審になっているようだ。

 

『大丈夫やから、堂々としなさい」

マザーが小さい声で僕に言う

 

    ‥ごめん

 

「そこ、謝るとこじゃないし」

マザーに怒られた

 

マザーは食べながらも、目の前のおでん鍋を物色している

一体何種類具材が入っているのか。

金沢は、人口に対しておでん屋さんの数が全国1位なんだとか。

新幹線が開通してからは特に、金沢おでんというのも名物になっているようだ。

 

そして

相変わらず僕はどこを見ていいのかわからない。

料理人?向かいのお客様たち??

なんでいつもこんなことが気になるんだ。

 

‥と、

よくよく見てみると

男性も女性もカウンターには一人で食べている人がいる。

特に僕の方に座っているカッコいいお兄ちゃんなんか、ひとりで酒を呑み、

おでんをつっつき、何の違和感もなくその場に溶け込んでいる。

自然すぎて、うらやましい。

 

その点僕はなんで

こんなに不自然なんだ‥

 

「もっと食べよう」

マザーが調子づいてきた

 

高野豆腐に

シューマイにがんも。

勇気を出して僕も続く。

糸こんにゃくに

ホタテ。

 

なんとかミッションクリア。

 

『もっと力を抜いて。自然に、自然に。また、下を向いてるよ。」

また小さい声でマザーがアドバイス

さすがマザーだ。僕の気持ちはお見通しだ。

 

   うん。ごめん。

 

「だから、ごめんはいらないって」

 

具材だけを食べ終わった僕に

「『金沢おでん』の特徴は、出汁なんやよー!最後まで飲み干して味わって!」

マザーが教えてくれた。

 

 色は透明で薄いが

しっかりした味だ。

 

こういう雑学も

ちゃんと話せる大人になりたい。

あ、とっくに大人なんだけどね‥

 

世の中は経験しないと語れないことだらけだ

どこにも行かず

誰とも会わないでいると傷つかずにすむけど

考えが偏る

 

僕の場合特に経験値不足でつまづくことも多い

 

場数をつまなきゃ

今更だけど

 

モチ

 

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おでんをお店で食べることの醍醐味の中に、おでん鍋の前のカウンター席に並んで座るということもある。とマザー。僕はその意味がよくわからない‥

 

このままじゃダメとわかりながら毎日を過ごす

じいちゃんが入院して病院通いをしたマザーの話を聞いたり
年末におじさんが亡くなったり
今度はマザーがインフルになって元気なくなったり
 
普段は健康のことなんてあまり考えないが
こう続くと
引きこもりの僕でも健康であることのありがたみを改めて思ったりする
 
体に不調がある時は
やりたいこともがまんしなきゃならない
入院していると、どこにも行けない
 
僕はどうだ
 
病気でもないのに
何もしないわ
どこにでも行けるのに
どこへも行かず
 
なんてもったいないんだ
 
もし
ある日突然
入院したとしたら
今の自分のこんな生活すんごくすんごく
後悔するんだろうな
 
モチ
 

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次のステップへ全く行動を移さない自分。なんとかしなきゃ‥

窮屈すぎる

マザーは朝9時にはこの部屋を出て行き

夜22時前には帰ってくる

 

正月早々

マザーがまさかのインフルになった

そして、5日間仕事を休んだ。

これまで、家族でインフルにかかった人がいなかったから、

寒くて

痛くて

辛い

この症状がわからないが、

マザーが言うには

自分史上最強の辛さだそうだ

 

その狭い部屋で僕もマスクをして対処した

 

三日目くらいから

体調は楽になってきたらしく、マザーは本来のマザーに戻りつつあった

 

「あんた、朝からいつもそんなことしとるん?」

「掃除は毎日してや」

「就職雑誌取ってきたら」

「お風呂入った後は掃除して」

「一日一回は外に出てきて」

 

うるさい

うるさい

 

大人しくベットで寝ていればいいものを

僕の一日の行動を監視していて、なんやかやと文句をつけてくる

 

早く治って仕事に行ってくれ!

 

「食器はためないですぐ洗って」

YouTubeばっかり見るのやめなさい」

「寝てばかりはダメ」

「ちゃんとした本を読みなさい」

‥‥‥

 

後、何言われたか忘れるくらい

ぐちぐちぐちぐち言ってくる

 

とにかくうるさい

まあ

言われていることは最もで痛いことばかりなんだけどね

 

頼む

早く仕事に戻って

くれ!

 

モチ

 

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寝る前に、あっためた甘酒に、すりおろした生姜をまぜて二人で飲んだ

 

「ホームランってどこですか?」

ホームランとは金沢駅近くのパチンコ屋のことだ

 

正月休みに帰省してきた弟と

ファッションビルに、くじ引きに行こうとしていたとき

ちょっと可愛い女の子から声をかけられた。

 

「突き当たりを右に曲がったら見えますよ」

 

答えたのは弟。

そして声をかけられたのも弟。

 

僕はショックを隠せない。

 

なんで弟なん?

二人でいて、声をかけられるのはなんで弟なんだ!

しかも、あんな可愛い女子に‥

 

一月一日

正月の始まりは大ショックな出来事から始まった。

 

その後

特設会場で弟とくじを引いた。

 

弟は、引いたくじ全部が残念賞。

僕はというと、

なぜかステンレスポットとお食事券を当てた。

 

「兄貴、凄いじ。持ってるよ!」

 

弟が盛り上げてくれる。

  

そうだな.....

 

優越感は少しあったが、

さっきの出来事が気になって仕方なかった。

 

あんな可愛い女子に声を掛けられるという幸運を掴む弟に嫉妬を感じて仕方なかった。

 

なんで

声をかけられるのは僕じゃなくて弟なんだ‥

なんでだ

 

メガネのせい?

顔?

いつも下を向いているから?

着ている服???

 

納得する答えが見つからない

わからない

 

弟はそんな僕の心理状態なんか知るすべもなく

オシャレそうなカフェを見つけて僕に言う。

 

「兄貴。ちょっと見てこようよ。」

 

いや、いいよ

早よ行こう。

 

ただでさえ

混雑している正月のファッションビルに、道案内さえも無視され自信のない僕は、自分の存在を消したかった。

自分なりにキメたつもりの服装もなんだか虚しかった。

 

下を向いて僕は足早に歩いた。

 

 

「兄貴、なんか身体動かしてたくない?

ボーリングとかどう?」

 

弟は、いろいろアイディアを出してくる。

 

ボーリングか。

今日は混んでない?

やめよう。

 

全てのことに否定的な僕。

 

「.....そう。分かった。」

弟はそれ以上、強く僕を誘うことはなかった。

 

家族以外とレジャー的なことをする機会のない自分だから

弟はちょっとした機会に僕に経験させてくれようとしてくれていることはわかる。

僕は僕で、やってみたい。行ってみたい。そんな気持ちはあるがいつも、一歩が出ない。

 

何か失敗するんじゃないか

バカにされるんじゃないか

自分が挙動不審になるんじゃないか

 

そんなことばかり考えてしまうんだ

 

人が怖い

 

見栄っ張りということなのかもしれない

周りの人の目が気になる

 

自意識過剰はどうやったら治るのかな?

 

モチ

 

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2019年も引きこもりからの始まり。可愛い女子より、仕事を探す方が先ということはもちろん、わかっております。はい。

 

那須川天心と勇気

昨日、ブログをアップしてからもなかなか寝付けなかった

 

天心選手の試合に

まだ心がざわついていた

 

ふらふらになりながら、それでも立ち上がってくるシーン。

試合に負け、号泣していたシーン。

 

‥‥

‥‥‥

 

今、相当入れ込んでいる自分だが、天心選手との出会いはつい最近のことだ。

 

11月末からまた引きこもった僕は

悶々としながら

ソファでYouTubeを見て時間をつぶしていた

 

その時たまたま見た動画が、天心選手が大晦日メイウェザーに勝つ為必死に練習をしているものだった。

 

メイウェザーと?

日本人が戦う?

 

格闘技の話題に詳しい方ではないけど、

 

フロイド・メイウェザーが、あの、フィリピンの英雄マニーパッキャオに勝った男ということは知っている。

そんな男と日本人選手が戦う、という無謀ともいえるこの組み合わせはとても自分の興味をそそった。

 

しかも、天心選手は、キックボクシングの選手なのに、ボクシングルールで戦うという不公平な内容。

体重差もあるらしく明らかに不利だ。

 

そんな中でも、弱音を全く吐かず自分の可能性を信じて一生懸命練習をする天心選手。

顔に一発当ててやる。そして、エキシビションでは、KOして会場のみんなを驚かせてやる。そんな野心を心に秘めて.....

 

あまりにもドラマチックで大晦日ならではの演出。

いやが応にも心が踊る。

 

どうなるんだー

すごいことが起きようとしている!!!

 

落ち込んでいた僕は

この話題に奮い立ち、天心選手の過去の戦いだったり、怖そうに見えて意外と優しく、謙虚で、スポーツマンシップ溢れる振る舞いを目の当たりにして一気にこの選手のファンになっていった。

...にわかだけどね

 

そして、大晦日

 

ついに始まる。世紀の一戦

 

張り詰めた空気の中、ゴングが鳴った。

 

メイウェザーは、ニコっと笑いながらチョンチョンと手を出して、まるでいじめられっ子にほら、打ってみ?と挑発しているいじめっ子の様にジリジリと天心選手に向かってく

 

視聴者の僕からしたらその振る舞いが一生懸命この試合に備えてきた天心選手を馬鹿にしている風に見えてならなかった。

 

クソ。イラつく

 

そんな中、天心選手の左がメイウェザーの顔に当たる

 

よっしゃー。一発入れた。

有言実行。流石神童。

 

しかし、この一発がメイウェザーをやる気にさせてしまった。

 

まもなく、重いパンチを浴びせられ、天心選手はダウンを奪われてしまう。

 

これまでのキャリアの中で一度もダウンを奪われてなかった彼の動揺の表情。

それでも、再起を図ろうと手数で応戦するもメイウェザーは、全く動じず、逆に重いパンチを二発も食らい二度目のダウン。

 

もういい。天心。十分に頑張ったよ。

もうやめてくれ。

 

僕は心の中でそう叫んでいた

 

しかし、天心選手は立ち上がって試合続行

 

何でだよ。勝ち目の無い相手に何でまだ向かっていける?

何でそこまで頑張れるんだ?

 

僕は、逃げてしまった職場でのことが頭をよぎっていた。

 

僕は、向かっていけなかった。

これ以上どうすればいいのか分からなくなってしまっていたから

 

でも、天心選手はみせてくれた。

 

彼は、分からなくても分からないなりに足掻いてみせてくれたんだ

 

最後の3回目のダウンを取られた時、彼の右手は、倒れながらも、ロープにしがみついていた。

 

俺はまだ、出来る。まだ、出来るんだ。

そんな強い意志が伝わってきた

凄い執念。凄いガッツだ

 

僕は、涙が止まらなかった。

 

最後は、レフリーに止められたが、僕は、彼のその雄姿は、一生忘れないと思う。

 

 

散々、家族にも言われた事だけど、やっぱり逃げてばかりじゃ何も得られない。

 

前を向け。現実から目をそらすな。

 

彼の試合を観てそう思った

 

モチ

 

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ショッピングセンターのおみくじ。 ごめんなさいか...

 

簡単なようで簡単じゃない

晦日

今年最後の日に書いてみる

 

引きこもっていたら

1ヶ月なんてあっという間だった‥

 

何もしていない

 

毎日

あの手この手で

マザーに責められ

 

僕は

また

逃げていた

 

現実から目を背けて、映画やドラマの世界に逃げ込んだ

 

僕の引きこもりのパターンだ

 

 

「駄目なら次に行けばいいじゃない。」

マザーの言うことはその通りだと思うけど

嫌なことばかりがフラッシュバックして

闇からなかなか抜け出せない

 

前向きな気持ちは持っているつもりだけど

一歩が踏み出せない

 

12月中になんとかするつもりだったが

何も進めなかった

 

コメントをくれたみんなにもコメントを書かなかった

 

ほんとゴメン

 

これまでの僕の人生は

こんな感じの事ばっかりだ

 

引きこもって

反省して

なんとか復活して

真面目にバイトして

けど

引きこもりのブランクをまわりの人に見透かされて

傷つき、悩み

能力も足りず、嫌味を言われ

耐えられなくなって

つぶれる

 

そして

閉ざす

引きこもる

.....この繰り返し

 

挙げ句の果て

保険もなくなった

 

持病の湿疹で手が荒れてきたけど

医者にも行けない

 

何やってんだ僕は‥

 

そして

29歳の誕生日は

引きこもりで過ぎていった

 

崖っぷちだ

 

いや

もう落ちてるのか‥

 

 

人々が華やぐ季節に

また僕はもやもやしている

 

だてに引きこもり歴10年じゃないな

上手くいったと思ったのに

もう、篭りたくないって思っていたのに

まさか、こんな日がまたやって来るとは‥

引きこもりにとって、社会復帰は簡単なようで簡単じゃない

 

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あの天心が負けた... 天心の悔し涙に僕も泣いた 衝撃の結末

 

不意打ち

前日の夜も今朝も

こんな展開は全く想像もしていなかった

 

先週末の3連休は仕事に出ていたマザーが休みの朝

いつものように起きて出かけていった。

ネイルサロンらしい。

サービス業じゃなかったら、毎月しないよ。とは言っているが、女性はいくつになってもたいへんだと思う。

‥と、

お昼前に僕に電話がかかった。

 

スーパーに買い物に行くから駐車場まで来いという。

米とか、アルコールとか、重いものを買う日には

マザーは僕を必要とする。

強制的な命令に僕はばばっと着替えて駐車場へ。

 

そして

駐車場に行くと

 

「ちょうどお昼やから、ラーメン食べに行こう」

と言う。

ほとんど外に出ていない僕はためらったが

マザーはもう歩き始めている。

車じゃなくて歩いていくそうだ。

 

そして、

アプリで調べたらしい人気のラーメン屋を

スマホで僕に案内しろと言う。

 

戸惑う間なんてない。

マザーは慌て者だ

そのラーメン屋のどこが珍しいかを矢継ぎ早に話してくる。

前から歩いてくる集団にもおかまいなしに。

 

なんでも

 一軒で全国のご当地ラーメンが食べられる、というコンセプトの店らしい。しかも、店主は一風堂出身だから間違いないというマザーの持論。

 

わかった。つきあうよ‥

車の横に乗っていくだけのはずが

まさかのスマホでの案内人とさせられた。

 

歩くこと10分くらい。

目的地はアパートからは意外と近かった。

マザーはさっさと扉を開ける

 

ドキドキしながら僕は後に続く。

 

幸い店内には男の客が数人

隅っこに案内されて、僕はちょっとほっ。

マザーは辛いものが好きなのでぱっと天理ラーメンを注文。

ちゃっかりハイボールも頼んでるし。

僕は熊本ラーメン

こんな外出は久しぶりだ‥

 

そして出てきたラーメン。

上手い。

昼からハイボールを飲んでマザーは上機嫌だ

なんか僕の気持ちも少し和らぐ

 

食べ終わった後

マザーは僕にお金を払って来いという。

レジには若い女の子だ。

僕は言うことを聞いた。

 

そして

そのまま帰るのかと思うと

「天気がいいから、探検しよう」

ということになった。

 

敢えて断る理由もないので

マザーの後に続く

 

駅の繁華街ではなく

行ったことのない民家の方へどんどん歩く

 

小さい公園があった

誰もいない

ブランコと鉄棒とすべり台があった。

マザーはコートをベンチに置いてブランコをこぎだした。

そして僕にも乗れと言う。

はい?

ノリの悪い僕はためらったが

マザーの強い押しに

並んでブランコをこいだ。

 

いい天気だ

 

それから

また歩いた

 

途中

ディスカウントのスーパー見つけて何も買わないのに一周したり

 

GWに家族で行った東茶屋街の道を目指して歩いた

 

そして

ポツリポツリ話しながら

歩いた

 

いい天気だ

 

小さい旅は3時間くらい続いて

アパートに戻った

 

なんだか不思議な一日になったが

リフレッシュはできたよ

 

たぶん

今夜はぐっすり寝ると思う

 

モチ

 

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一番怒られてイヤミ言われて、だけどマザーはマザーだ。